【Report】第2回全国特別支援学校フットサル大会

全国大会へ向けての練習

練習におうかがいさせていただいた日には、練習前に全国大会に向けて全員で海外のプレー映像を見たり、ミーティングで戦術の確認などを熱心に行っていらっしゃいました。
体育館に移動し、全員でウォーミングアップを行った後は、パス練習や1対1の練習などを行い、全国大会を想定した試合時間で、選手も先生方も一緒に入り試合形式の練習をされていました。

笑顔もみられる和やかな雰囲気の中にも、試合の合間には選手同士、プレーを確認しあったり、先生方の話を真剣な眼差しで聞いて、全国大会出場へ向けての気合が十分に感じられる内容の濃い練習時間でした。 

第2回全国特別支援学校フットサル大会

昨年より始まったこの大会は、今年は福岡県で開催され、試合は予選リーグ及び順位決定リーグがあり、15分間のランニングタイム制で実施され、選手の皆さんの卒業後の実社会での就労生活を見据え、本大会を「主体的」「対話的」「深い学び」の場とする大会方針により、試合中の監督、コーチのコ-チングは選手交代時の指示以外はしないというルールで実施されています。
富山高等支援学校は、予選リーグでは、1勝2敗でグループ3位となり、7-9位順位決定戦へ進み、順位決定リーグでは、1勝1敗で12チーム中8位の結果でした！
また、北信越代表として出場の富山高等支援学校のみなさんは、富山県サッカー協会より、2022年度に社会貢献活動として贈呈させていただいたユニフォームを着用して大会に出場されました！
「社会貢献事業/支援学校へのユニフォーム贈呈」の記事はこちら

選手・スタッフコメント

河村監督

今回，初めて全国大会に出場して、実際に全国のレベルや壁を感じることができた。お互いに声を出して、体を張ったプレーで接戦に勝つ経験など，生徒たちは全国大会を通して多くのことを学ぶことができた。全国大会で８位という結果は、素晴らしい結果だと思う。今回、学んだことを今後の学校生活や卒業後の実生活に生かしてほしい。

河浦ヘッドコーチ

昨年度から始まった全国大会だが、特別支援学校のフットサルやサッカーを楽しむ生徒たちの新たな目標となるフットサル環境を整えていただいたと感じており、今後、大会が更に発展していくことに期待したい。
今回、コーチとして参加し、大会参加を通じて日々の練習や試合ごとに成長していく生徒たちの様子を間近で見て、フットサルが人を育てる力の大きさを感じた。大会を終えて、既に生徒たちは、「来年の全国大会で上位進出をする」ことを目標に掲げており、私自身、生徒たちの「夢」の実現に向けてサポートを続けていく。また、障がいがある、ないに限らず、フットサルやサッカーを楽しめる環境づくりが継続し、発展していくことを願いつつ、自分の役割として、障がいのある子供たちが思う存分、そして、安心してフットサルやサッカーに取り組めるように、子供たちの良き理解者となり、適切なトレーニングとコーチングができる指導者養成に力を入れていきたい。

選手の皆さん

●試合で自分の持ち味の力強いキープがうまくできず（ボールを奪われることが多く）、悔しくて（メンタルが）折れそうになったけど、しっかりと点を取ってくれて、気持ちが上がり、みんなのために声を出してプレーできた。今までやってきたことがしっかりと出せたら、もう少し上位にいけたと思うけれど、結果の８位は、昨年度の北信越代表の９位を上回ることができたので、（高校生活の）最高の思い出になった。悔いはない。卒業してからもプレーを続けたいと思う。１、２年生には、来年も頑張ってほしい。

●１試合目、２試合目は、ドリブルで仕掛けてシュートするという自分の持ち味を出せなかったが、３試合目からはできた。もっと体力を高めてチームのために走り、また来年、全国優勝にチャレンジしたい。

●最初は、パスミスが多くて相手にボールを奪われて相手にシュートを打たれたシーンが多かったけど、途中から声を掛けて、粘り強くなって、パスをつなげられてよかった。今年の全国優勝の目標に対して、自分で仕掛けられることや正確にパスを出すことができなかったので、ディフェンス力や攻撃力を高めて来年もチャレンジしたい。

【写真提供：公益財団法人日本ライオンズクラブ】

選手・スタッフ・保護者のみなさまお疲れ様でした。
来年はさらに上位を目指してこれからも練習頑張ってください！

尚、練習風景の様子は、サッカー応援番組「キックオフ富山」で11月18日に放送予定です！

「キックオフ富山」情報はこちら